第16回全国救急隊員シンポジウム

開催地からのお知らせ

ご挨拶

平成19年度「第16回全国救急隊員シンポジウム」を開催するにあたり

静岡市消防防災局長  岡村一博
静岡市消防防災局長
岡村一博

 平成20年1月24日(木)・25日(金)の2日間、静岡市のコンベンションアーツセンター「グランシップ」において、(財)救急振興財団との共催により「第16回全国救急隊員シンポジウム」を開催させていただくことにあたり、一言ご挨拶の上ご案内申し上げます。

 本市は、平成15年4月、サッカーで名高い清水市と合併して人口70万余の都市となり、平成17年4月には、全国で14番目の政令指定都市に移行しております。翌年の平成18年4月には蒲原町と合併し、さらに平成20年11月には、桜えびの漁獲高が日本一の由比町との合併を控えております。

 政令指定都市移行という大きな変革に対応するため、本市では第1次静岡市総合計画を策定して、「目指すまちの姿」を明らかにする中、我が消防防災局では、「地震・水害などの災害に強いまちづくりの推進」を具現化していくため、(1)東海地震などに備える体制の整備、(2)安全・安心のネットワークの確立、(3)自然災害対策の充実等の施策について、市民と協働で積極的に推進しているところであります。

 本市にとりまして、このシンポジウムは、平成17年6月に実施された「第3回緊急消防援助隊全国合同訓練」以来の大きなイベントであることから、平成19年度中で最も重要な政策事業として位置付け昨年度から着々と準備を進めてまいりました。

 ご承知のとおり、近年、わが国における救急業務は、国民の意識の変化や高齢化の進行等を反映して、その需要はますます増加傾向で推移する一方、重篤傷病者に対する更なる救命率の向上を目指して、その体制も年々整備されているのが現状であります。

 特に平成15年4月救急救命士法施行規則の改正を契機に救急救命士による除細動、気管挿管、薬剤投与などの処置範囲の拡大の前提条件として、メディカルコントロール体制の充実強化が必須であるとされ、特に地域メディカルコントロール協議会を核とした効率的な運用が緊要の課題となっております。

 このような状況を背景に救急救命士の行う救急救命処置は、これまで以上に医療職の領域に深く関与していくこととなるため、我々は、その自覚と認識を更に高揚させるとともに、管下の救急医療機関等と積極的に連携し、日々、自己研鑽と資質向上のための弛まぬ努力が必要であると考えております。

 何れにしましても、今日、消防機関の行う救急業務は、平成3年の救急救命士制度導入以来、処置範囲の拡大やメディカルコントロール体制の充実強化を軸として大きなターニングポイントとなりうる環境整備が適時図られておりますが、依然として病院前救護における心肺停止傷病者の社会復帰には、厳しい課題が潜在しているものと思います。

 本シンポジウムでは、このようなコンセプトから救急現場にある一般市民、救急隊、救急医療機関等との円滑な連携に基づいた救命率の向上を目指すために、メインテーマに『「ひと・愛」みんなの力を一つに〜救命のリレー今静岡から〜』を掲げております。従いまして、プログラムにつきましても、全国の救急救命業務に従事されている皆様が、その現場活動において課題として捉えられている事項を具体的に検討討議し、その結果が現場活動にフィードバックされることを念頭におきつつ、企画してまいりました。

 開催にあたり、多くの関係機関の皆様からご支援ご協力を賜りましたこと、また、全国各地の消防本部から多数の演題をご応募いただきましたことに心からお礼申し上げます。

 本シンポジウムが開催される1月の静岡市は、例年、西風の強い日もありますが、比較的温暖な晴天に恵まれておりますので、当日のレストルームからは、凛とした富士山が遠方から来られた皆様を温かく迎えてくれるものと信じております。
 また、静岡を堪能していただくため、静岡のグルメ&ナイト・静岡おでんマップ等もご用意して、皆様の多数のご参加をお待ちいたしております。

静岡市消防防災局長  岡村一博

財団法人静岡観光コンべンション協会

グランシップ

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