開催地からのご挨拶

平成21年度「第18回全国救急隊員シンポジウム」を開催するにあたり

金沢市消防局長
二俣 孝司

平成21年11月26日(木)・27日(金)の2日間、「金沢歌劇座」、「金沢21世紀美術館」、「金沢市文化ホール」において、(財)救急振興財団との共催で「第18回全国救急隊員シンポジウム」を開催するにあたり、一言ご挨拶申し上げます。


本市は、藩政時代「加賀百万石」の城下町として栄え、新井白石をして「加賀は天下の書府」と言わしめたほど文化、工芸の育成に力を注ぎ、独特の伝統と文化を形成してきました。

このような本市の個性は「金沢城跡」や日本三名園の一つに数えられる「兼六園」などの歴史的遺産とその周辺に今も残る伝統的な街並みとも併せて、貴重な財産として受け継がれています。

折りしも、去る1月19日には、歴史まちづくり法に基づく「歴史都市」として第一号の認定を受け、平成20年7月の東海北陸自動車道の全線開通や平成26年度までに開業が予定されている北陸新幹線など交通インフラの整備とも相まって、これまでにも増して魅力あるまちづくりに向けて取り組んでいます。


本市としては、このシンポジウムを重要事業の一つとして位置付け、昨年度から準備を進めてまいりました。


ご承知のとおり、平成3年救急救命士制度の創設以来、病院前救護の体制が急速に整備されて来ました。しかし、一方では、少子高齢化社会の急速な進展に伴い、国民生活における救急業務に対する期待は、今後ともますます大きくなるものと予想されます。

このような状況を背景に、本シンポジウムでは、『ハート to ハート 救命の熱き想いを 今、そして未来へ』をメインテーマに掲げ、救急に携わるすべての人の熱き想いが伝わることを願い、救急を取り巻く環境を見つめ直し、「今、そして未来」に続く救急の姿を発信したいと企画いたしました。

皆さまには晩秋の金沢の風情に触れながら、本シンポジウムにご参加いただけますよう「金沢城公園」、「兼六園」にほど近い市中心部に会場をしつらえ多くの皆さまのご来沢をお待ちいたしております。


最後になりましたが、開催にあたり関係機関をはじめ、多くの皆さまの御協力を賜りますようお願いを申し上げます。

金沢市消防局長
二俣 孝司